“映画づくり、人づくり、まちづくり”
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“三河映画” THE FILMS COMMUNE

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2018/05/18
夢の種

私たちは自主制作体制で
映画をつくっている

誰にも頼まれず
好きで映画をつくっている

商業映画とは違い
予算はないが制約もない

おかげでリスクを恐れず
チャレンジをすることができるのだ

大きなチャレンジは
大きなチャンス(夢)を生み出す
チャレンジは夢の種なのだ

夢が育てば
チャレンジをする情熱が
さらに湧いてくる
この情熱という栄養が
夢をさらに大きくしていく

チャレンジを繰り返せば
自ずと夢だけでなく
人も成長していく

映画づくりを通して共に闘い
自らと夢を成長させることで
キャスト・スタッフは
真の仲間となっていくのだ

そんな思いを抱きながら
改めて私は自らに投げかける

リスクを恐れるな
保証を求めるな

チャレンジという種を
蒔く覚悟を決めよ

その種から生まれた夢が育つことで
人が成長していくことを忘れるな

新たな種まきの日は始まっている

監督 岩松あきら

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2018/05/08
オリジナルブレンド珈琲

三河映画第三弾
「すみれカフェ」の原作者は
東京で活動してみえる
現役弁護士さん

先日名古屋に
立ち寄ることがあり
急遽
プロデューサーと私と彼の3人で
打ち合わせを行った

現在エピソード7まである
「すみれカフェ」だが
ノベライズ化の話が進んでおり
今回はその打ち合わせがメイン

普段私は
「Ben-Joe」の編集の合間に
ゲラ刷りの「すみれカフェ」の
原稿を読んでいるのだが
そんな中送られてきたのが
珈琲のドリップバッグ

そのパッケージには
なんと「すみれカフェ」の文字
映画「すみれカフェ」は
喫茶店が主要舞台だが
どうやらその喫茶店の珈琲が
オリジナルブレンドで
開発されているらしい

その試作品が
監督の私の元に
送られてきたというわけだ

「Ben-Joe」の編集で
疲れた頭を
「すみれカフェ」珈琲で
リラックスさせる

なんて贅沢な時間なのだろう

監督 岩松あきら

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2018/04/28
再び津具へ

久しぶりに津具へと
車を走らせる
往復5時間の道のり

「Ben-Joe」の撮影中
宿泊をさせてもらった
ばあばの家へ着くと
相変わらずの温かい笑顔と
テーブルいっぱいの
ご馳走が私を迎えてくれる

まもなくして
津具でお世話になった方たちが
次々とばあばの家に集まってくる
私が顔を出すということで
ばあばが事前に
声をかけてくれていたのだ

懐かしい面々に囲まれ
何も変わっていないことが
うれしてついつい
長居をしてしまう

もちろん
エンドロールに掲載させていただく
津具の方たちの名前の確認をしてもらうという
任務もちゃんとやり遂げる

幸福感に包まれた帰路で
私は失態を犯したことに気づく
プレゼントしてもらった花を
ばあばの玄関に置き忘れてしまったのだ

慌ててばあばに電話をすると
「今度来るときまで育てておいてあげる」
という優しい言葉

花のお世話をしてもらうばあばには悪いが
少し良かったなと思ってしまう
これでまた津具に来る理由ができたと

監督 岩松あきら

写真は、津具でお世話になったばあばたち。

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2018/04/19
粗編集からの長い道のり

これほど編集で苦労するとは
思ってもみなかった
これが今の正直な気持ちである

撮影現場では
脚本通り撮れない条件があったり
新たなアイディアが浮かんだりして
脚本から多少の変更をすることもあるが
大方脚本通り撮影をして
大方脚本通り繋いでいく
一般的に映画の“編集”というと
そんなイメージかと思う

そんなイメージ通り
「Ben-Joe」も脚本に近い形で繋いだ粗編集(※)を行い
その後 短く刈り込んでいく作業を行い
2時間40分程度のバージョンが出来上がった

しかしここからが
悪夢の始まりだった

できる限り2時間に近づけるため
大幅にシーンをカットし
シーンの順番を大胆に入れ替えたり
撮影素材を使って脚本にない新たなシーンをつくりだしたりと
格闘に格闘を繰り返している

編集のアイディアに行き詰まった時
思い出すのがこのエピソード

ウッディ・アレン監督は
「無快感症」という殺人ミステリーを粗編集したら
3時間以上になってしまったらしい

困り果てたウッディ・アレン監督は
編集者に恋愛のシーンだけを繋いだらと助言される
その助言を受け入れ編集を重ね
タイトルをヒロインの名前に変更して完成させたのが
アカデミー最優秀作品賞を受賞した
「アニー・ホール」なのだ

このエピソードを思い出しながら
試行錯誤を繰り返し
「Ben-Joe」は現在
何とか2時間10分台までに漕ぎ着けた
はたして終わりは近いのか

監督 岩松あきら

※粗編集とは、すべての撮影素材からNGカットを除いて、概ね脚本に従って大雑把に繋ぐ作業。
写真は、「アニー・ホール」のポスター(「Internet Movie Database」より)

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2018/03/09
エンドロール

映画が終わるとともに
流れ出すキャスト スタッフ 協力者の名前…
これがエンドロールだが
スタッフがもっか
エンドロールの制作中である

三河映画は
スタッフもキャストも
手弁当で参加しており

小道具、ロケ地などの協力者たちも
そんなキャストやスタッフの
情熱に共感していただき
すべてご好意で協力してもらっている

私たちがそんな方々に
感謝できる
唯一の方法が
エンドロールに
名前を載せさせてもらうことだ

名前に抜けはないか漢字に間違いがないか
人数でもざっと500人は超えるから
名前の整理も大変な作業となるが
感謝を込めて丁寧に
行わなければならない

「Ben-Joe」完成には
ひとりひとりが
誰もが大切な存在だ
エンドロールの制作は
映画づくりの中でも
とても大切な作業である

監督 岩松あきら

※写真は、三河映画第一弾「幸福な結末」のエンドロールの一部。

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2018/01/05
1年8か月振りのデジャブ

新年早々の1月2日
ここは三河映画スタッフの美容室
明日の追撮に向けて
東京から役者さんたちが次々到着
以前の撮影時の髪型へと変身していく

翌日は朝から撮影開始
クランクアップから約一年
久々にもかかわらず
昨日まで撮影していたかのように
あうん呼吸で撮影が始まる

午前の撮影を済ませ
和やかな昼食タイム
編集に明け暮れていた日々を思うと
賑やかな撮影はやはり楽しいものである

場所を移動して
午後の撮影が始まる
1年8か月前の撮影風景が
再び目の前で繰り広げられている
このデジャブ感に
ささやかな幸福感を感じつつ
撮影は滞りなく
予定通り終了

“今度会うときは映画が完成したときだね”
そう言葉を交わして
役者たちと別れを告げる

今年はいよいよ
映画“Ben-Joe”が
その全貌を現すことになる

監督 岩松あきら

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2017/12/29
終わらない撮影

先日アフレコを終え
「Ben-Joe」も
ほぼ最終形になっている

しかし此の期に及んで
まさか撮影をすることになるとは…

編集をしていて
どうしても撮り直したい
追加でカットを増やしたい
そんな箇所が出てきたため
キャスト・スタッフに相談

通常の映画撮影では
こんなわがままは
そうそう通らないことであろうが
彼らの返事は
何の迷いもなくOK

年の瀬に慌ただしく
絵コンテを描き上げ
テスト撮影を実施

年始早々に
三河の地に
主要キャストとスタッフが再集結し
追撮を行う

そんなわけで
三河映画の一年は
映画で終わり
映画で始まる

みなさんも
良いお年を!

監督 岩松あきら

※写真は、テスト撮影をする助監督とカメラマン。

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2017/11/30
三河アフレコ

先日地元三河にて
アフレコを2日間実施
主演の石川さんは
東京から泊まり込みで参加
朝から夜までぶっ続けで
次々と懐かしい面々が
防音ルームに現れ
自分の出演シーンに
声をあてていく

風邪のため鼻声だった役者さんが
別日にやり直しになるという
ハプニングもあったが
それ以外は無事
予定通り終了

今回アフレコを終えて
改めて痛感したのは
やはり現場で演じたときのテンションを
完全に再現することは難しということ

だから現場できれいな音を
録っておくことが大切なのだが
諸事情でなかなか
思うようにいかないことが多い

アフレコが済むと
役者さんたちが
立ち替わり入れ替わりで
部屋から去って行く

彼らに次会うのは
おそらく完成の時だろう

今回のアフレコで
繋がった映像の一部を見て
喜んでいる役者の姿が見られて
うれしく思ったが

完成した作品を観て
彼らをさらに喜ばせられるよう
引き続きポスプロ(※)の作業をがんばりたい

監督 岩松あきら

※ポスプロ:ポストプロダクションの略で、映画制作の撮影後の作業のこと。

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2017/10/27
広角レンズから飛び出す役者

役者・加藤睦望は自由だ
彼女が演技中
何をしでかすかは予測不能

何せ「よーい、スタート!」の声とともに
彼女はどこかへ飛んでいってしまう
広角レンズ(※)を使用した引いた絵でも
収まらないほど自由奔放に動き回る

カメラの後ろ側に回り込もうが
物陰に隠れて見えなくなろうが
監督の声が届かないほど遠くへ行こうが
おかまいなしに演じ続ける
こんな自由な役者は
今まで見たことがない

今回彼女が演じたのは
障害を抱えた少女だったが
リアルに演じられる人がいるのだろうか
そんな心配の中
オーディションで出会ったのが
彼女だった

面談をしていくと
彼女は障害者支援施設で働いており
その障害を抱えた人たちと
たくさん触れ合ってきていることが分かる
彼女以上の適任はいなかった

こうしたキャラクターは
ともするとステレオタイプに
陥ってしまいがちだが
彼女はちゃんとひとりの人として演じた

障害について私は
強力な個性として演じて欲しいと話したが
彼女はそれを非常によく理解してくれた

教員時代に特別支援学級を
6年間担任した私が見ても
彼女のおかげで
自然で愛らしいキャラクターが
生まれたと思っている

監督 岩松あきら

※広角レンズ:肉眼より広い範囲(角度)を撮影できるレンズ。

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2017/10/20
ごっそり1時間カット

現在「Ben-Joe」は
編集によって
カットに次ぐカットを
繰り返している

撮影したものを
すべてつないだバージョンが
3時間30分

最新のバージョンは
それより約1時間短くなり
2時間35分にまで
刈り込まれている

伏線に布石
そしてサイドストーリーなど
どんどん姿を消していく

今回もオリジナル・ストーリーだが
脚本を練りに練った日々
準備・撮影の苦労を思うと
制作者の立場としては
残念でならないが
多くの人に観ていただくためには
やむを得ない

作品の内容が
シンプルで明確になり
観やすいものになっているのは
間違いない

完成形に落ち着くまでには
まだまだカットを
続けていかなければならないが
どんな作品になるかは
かなりはっきりと見えてきた

監督 岩松あきら

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