“映画づくり、人づくり、まちづくり”
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“三河映画” THE FILMS COMMUNE

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2017/03/10
私がやる

前回のブログに引き続き
ヒロインを演じた仲間について…

役に決まった時 彼女は
“Ben-Joe”に全てを捧げると
私に告げた

口で言うことは易しいが
本当にやり遂げるには
相当の“覚悟”が必要だ

でも彼女は“本気”だった

撮影期間中
彼女はエキストラの衣装を縫ったり
毎晩小道具の折り紙を折り続けたり

消え物※をつくったり…
献身的に撮影のために尽くした

撮影後 24時間営業のスーパーに出かけ
翌日ケータリング※の材料を購入
寝る前にケータリングを仕込むことも少なくなかった

三河映画の場合
撮影中のケータリングは基本
スタッフ・キャストの手作り
そんな形が確立したのも
彼女の影響である

実はクランクインの日の昼食は
コンビニで購入した
おにぎりやサンドウィッチだった
彼女は私に聞いてきた

このお金は誰が出してるの?
スタッフもキャストも手弁当でやってて
ロケ地とかも全面協力してもらってるんだから
ケータリングも自分たちでつくって節約しましょうよ
つくれる人がいないなら
私がつくる!

そう言って
本当に彼女は実践した

何も私は役者が演技以外のことをやるから
すごいと言いたいのではない

“Ben-Joe”に全てを捧げる

“覚悟”を決め
自分の言ったことを実践した

ただそのことに敬意を払いたい

“本気”を共有できることほど
仲間同士で幸せなことはない

監督
岩松あきら

※消えもの:
 使うと消耗して一回しか使えない小道具。ここでは飲食物のこと。

※ケータリング:
 キッチンでつくった料理を出張先(映画では撮影現場)に提供すること。

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2017/03/05
ヒロイン現る

この映画の成功は
ヒロインの俳優にかかってるから
絶対に妥協しないで

脚本を読んだ関係者たちは
口々に私に言った

そして私たちはヒロイン探しに
丸々3年間の月日を費やした

一次審査、二次審査、三次審査…
オーディションを進めていくと
不思議なことが起きた

ヒロイン候補の志願者たちが
次々と自ら辞退をしていったのだ

理由を尋ねると
自分にはやりきる自信がないという

役柄の重さに
押しつぶされてしまったのか
私たちの熱意に
怖れをなしてしまったのか

それでも私はひたすら
未来のヒロインを探し続けた

気づけば
制作発表まで一か月を切っていた

そんな中
東京から三河へと
一泊二日のオーディション合宿に参加した
一人の志願者がいた

オーディションと言いつつも
劇中のシーンのリハーサルを重ね
未来について語り合い

その結果私たちは
ついに「Ben-Joe」のヒロインが
目の前に居ると確信する

リハーサル・撮影と進むにつれ
その確信はさらに強いものになり
ヒロインを演じるのは
彼女以外考えられない
そんなかけがえのない存在となる

彼女の粉骨砕身の
闘いについては
また後日語ることにしたい

監督
岩松あきら

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2017/02/25
私の“折り紙付き”

三河映画最大の目的
それは間違いなく“いい映画”をつくること

でもそれだけではない

映画制作を通して
私たちの求めているものを得ることである

私たちの求めるもの…
それは“人間力のアップ”と“人との繋がり”

キャストもスタッフも
長い制作期間中
手弁当で映画制作に参加し
“いい映画をつくること”とともに
物理的・金銭的なメリットではない
この2つのものを求めている

おそらくこれは
すべての“まちおこし映画”に
通ずるものではないだろうか

“まちおこし映画”に関わる人たちが
こうした意識をもっていなければ
まちが活性化するのは難しいと思う

クランクアップをした今
三河映画のメンバーたちは
長い制作の月日が
決して無駄ではなかったと思えるほど
目には見えない成長と繋がりを
得られた実感があるのではないだろうか

これは最後まで
ブレずにやり遂げた者にしか分からない
貴重な財産である

彼らは今後も
自分たちの立っているその場所で
周りの人たちに熱と刺激を与えられる存在に
なっていくことだろう
どこへ行っても重宝されること間違いなし
私の“折り紙付き”の人たちなのだ

監督
岩松あきら

(写真は、小道具の折り紙を折るヒロイン役の石川野乃花)

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2017/02/19
“初だし”映像公開!

小坂本町一丁目映画祭…
これは私たちの地元三河(豊田市)で
ほぼ毎年開催してきた映画祭であり
今回で第14回を迎える

この映画祭は
映画作品を通して
地元と全国の作り手をつなぐ
観客と作り手をつなぐ
そんな人との“つながり”を目的にした映画祭だ

普段自主映画を観ない方も
多いことかと思うが
一度観てもらえれば
きっと自主映画への見方も変わるはず

映画“Ben-Joe”は
2年前 この映画祭の会場で
制作発表を行っている

今回の映画祭でも
地元の方々に近況のご報告を兼ねて
“Ben-Joe”の予告編を
上映する予定だ

“Ben-Joe”の本編映像は
今までどこにも出してきていないので
今回が“初だし”となる

ご覧になりたい方は
ぜひ2月26日(日)に
映画祭会場へ

監督
岩松あきら

小坂本町一丁目映画祭

(写真は、小坂本町一丁目映画祭での“Ben-Joe”制作発表の様子)

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2017/02/16
自主映画を始めた頃

クランクアップ
それは大いなる挑戦を
やり遂げた瞬間であり
仲間との別れの瞬間でもある

そんなクランクアップから
早一か月

監督は何をしているかといえば
当然のごとく
編集の真っ只中

同時にセットの解体をしたり
衣装・小道具の片付けをしたり…

そんな作業を進めながら
ふと自主映画の制作を始めた頃を思い返す

監督 脚本 撮影 制作 編集 美術 照明…
完成度の安定を求めるあまり
ついつい何でも自分でやってしまっていた
結局人を信じることが
できていなかったのかもしれない

でもそんな状態では
多くの人は集まって来てくれはしないし
自分の限界を超えることもできない
似たような規模の
似たような完成度の
作品が連なってしまう

三河映画第一弾「幸福な結末」では
1000人以上の人が関わり
第二弾「Ben-Joe」も同様
多くの人たちの協力を得て
クランクアップを迎えることができた

ひとりではできないことに挑戦し
頼りない自分をさらけ出すことを恐れない
そうなったとき
きっと人は集まってきてくれるのだろう

多少のボロがあっても
情熱のある者たちと
がむしゃらに突き進む
その方がひとりでコントロールするより
圧倒的に面白い

私にとって
三河映画の映画制作は
人を信じるための闘いであり
つまらないプライドを捨てる闘いでもある
そう言ってもいいのかもしれない

監督
岩松あきら

(写真は短編映画「IMOMUSHI」の撮影中の岩松監督)

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2017/01/16
夢は見るもの 目標は叶えるもの

今までの役者人生
これからの役者人生

私は“Ben-joe”という
作品に出会えたことを
心から感謝します

本当にありがとうございました

クランクアップは
もう目の前なのに
なかなか天気が
味方をしてくれない

そんな中クランクインのことを
思い出していました

約1年前の自分
過去に戻り
会うことができるなら
不安でいっぱいな自分の
背中を思いっきり「バン」と
気合いを入れてやりたいくらい
今の自分は
精神的にも変われた気がします

制作段階でありながらも
こんなにたくさんの方に
愛してもらった作品になったこと

支えてくださった
たくさんの方々の暖かさ
手を差し伸べてくださった
多くの方々に感謝です

共に立ち向かい
最後まで諦めなかったキャスト仲間

そして
5年の月日
作品を想い続け
情熱を伝えた
三河映画のスタッフチーム

撮影をやり遂げて
私はもっといっぱい
夢を見たい

キラキラとした夢いっぱい
広がる未来へと進みたい

そして
目標を1つ1つ達成し
想いを叶えていきたい
そんなことを思いました

内容については
まだ語れないことが
多くあります

いつか皆さんに
お話できる日がきた時

監督と肩を並べて
皆さんにお話できたらなぁ
そんなことを思いながら
東京へ帰ります

主演“早紀”役
石川野乃花

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2017/01/14
ついにクランクアップ!

残すところ数カット
あと半日曇れば
クランクアップができる
そんなところまで来ていた

いよいよ曇りの
天気予報をキャッチした
スタッフ・キャストは
撮影地の津具へ集結

私たちが現場に着いた頃は
青空が広がっていたが
西からどんどん厚い雲が近づいてくる

そしてついに曇り
撮影開始!
今日は行ける!

と思いきや
まさかの雪が空から舞い降りる

降り始めた雪はやまず
雪を誤魔化しながら
撮影を続行

その闘いは翌日も続き
雪が弱まったところで
ラストカットを撮影
ついにクランクアップを迎えた

長く果てしなく思えた闘いも
こうして終わりがやってくる

最後まで撮り切れたこと
共に闘った仲間たち
支え協力して下さった人たち

すべてに深く感謝しながら
スタッフやキャストが
記念撮影をする様子を眺めていた

終わりは始まり

ここからまた
私たちは新たなステップに向かって
突き進んでいくのだと思いながら

監督
岩松あきら

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2016/12/11
幻のクランクアップ

12月の上旬の5日間の撮影
余裕をもってクランクアップができる
そんな撮影スケジュールを組んだ

この5日間の撮影は
前後のシーンのつながりから
すべて曇りねらい
天気予報では
その期間はほとんど曇りの予報
これ以上にないお膳立てができていた

しかしこの5日間で
実際に曇ったのは
わずか半日

そのうち1日は
撮影直前からの雨
天気予報では回復に向かうということで
雨に打たれながら
雨上がりの曇りを
待ち続けること2時間

雨が止んだと思った瞬間
まさかの晴れ
空には虹が広がった
愕然とするキャストとスタッフ…

このまま曇り待ちで
時間を浪費してしまうわけにはいかない

そこで連日
日没後のマジックアワー※と
日の出前のブルーアワー※に
曇り設定のシーンの撮影を行うことに

早朝撮影では
まだ星が見える頃から
撮影隊は現場に出発

山間部の撮影のため
朝夕の太陽が出ていない時間の
寒さは身にしみる

昼間には
事前に全カットを撮影して
練習をしておくことで
朝夕の30分から1時間の
わずかな時間に勝負をかけた

それでも
予定していた全カットを
撮りあげることはできず
予定していたクランクアップはお預けに

“Ben-Joe”チームは
年末年始の曇りをねらって
リベンジを果たすつもりだ

監督
岩松あきら

※マジックアワー:日没後の薄明かりの時間帯
※ブルーアワー:日の出前の薄明かりの時間帯

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2016/11/21
ゴールは何処か

三河映画の映画づくりは
“いい映画をつくる”ことだけが
ゴールではない

“人との繋がり(まちづくり)”も
コンセプトの中心に据えている

もしも“いい映画をつくる”ことだけが
ゴールになってしまっていたら
無理な協力をお願いする場合
“今回の映画制作だけでもうまくいけばいい…”
なんて考えが浮かんできてしまい
関わった人との人間関係は
打算的になってしまいがちだ

映画をつくることで
様々な人と出会えたこと
映画をつくっていなかったら
出会えなかった人たちと出会えたこと

こうした“人との繋がり”から
得た喜びを味わいつつ
“これからも人として
 繋がり続けたいと思ってもらえているか“
“人と繋がることの喜びを
 互いに感じられるような関係を築けられているか“

そんな思いを常に忘れず
我が身を振り返っていきたい

今回は協力をしたけども
“もう三河映画とは繋がりたくない…”
なんて思われるような関係ではいけない

今回の映画制作を通して関われた
人たちとの関係は
あくまで“始まり”であり
これからもずっと続いていくのだ

関わった人たちと
映画制作期間中だけの関係になり
困った時にだけ助けを求める
そんな打算的な映画づくりにはならないよう
肝に命じておきたい

監督
岩松あきら

(写真は三河映画第一弾「幸福な結末」の記念写真)

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2016/11/18
天気待ち

愛知県設楽町津具
ここでのセット撮影が
ひと段落してはや4か月

秋から冬にかけての
屋外のシーンの撮影のため
再び津具などの山での
撮影が始まった

屋外の撮影で大変なのは“天気”!

映画のワンシーンは
複数のカットで構成されていて
天気や光の具合を
統一する必要がある

しかしこればかりは
人間のコントロールの効くものではない
そのため天気が理想の状態になるまで待つ

巨匠黒澤明も理想の映像を撮るために
“天気待ち”を何時間もしたらしいが
“天気待ち”のせいで
撮影が順調に進められず
雨で撮影できないとなれば
スケジュールが丸一日
潰れてしまうことだってある
それでも粘り強く天気を待つ

時にはゆっくりと流れる雲を
焦ってもしょうがないと
みんなで見上げる穏やかな時間も
撮影の醍醐味である

晴れ間が見えた瞬間…
「今だ!」と
現場のスタッフ・キャストが
素早くまとまる

大事な一瞬を逃さず
監督の声が響く
“よーい スタート!”
こうして撮影は
着実に進められていく

助監督
高橋ゆな

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