“映画づくり、人づくり、まちづくり”
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“三河映画” THE FILMS COMMUNE

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2016/11/14
迷惑はかけるものでしょ

周りに感謝する気持ちを忘れないように

こんな説教くさいことを言われると
そんなこと分かっているよと
熱苦しく思いつつ
協力をしてもらうことを
ついつい当たり前だと思って
感謝する気持ちを忘れてしまいがち

私も三河映画で映画制作をするまで
その中のひとりだったと思う

しかし三河映画を始めてから
当たり前では片付けられない協力が多すぎて
考え方が大きくと変わってしまった

例えば
今私はこのブログを
撮影地の津具の山の中で書いている
地元の方の家のこたつでである
(※津具の山はもう真冬のようなのだ)

夏の合宿が終わり
合宿所を引き払ってしまったため
今は撮影中寝泊まりする場所がないのだが

そのことを知った
地元のおばあちゃん
(みんな愛情を込めて“ばーば”と呼んでいる)が
いつでも泊まりにおいでと
声をかけてくださったのだ

そこで私たちは図々しくも
10人以上のキャスト・スタッフが
日々寝泊まりして
撮影に臨んでいる

この一週間
朝昼晩“ばーば”が
美味しい食事を用意してくれ
私たちの滞在を知った
近所の方たちも
山ほどの差し入れをしてくれる
撮影が終わって帰れば
いつも温かいお風呂が沸いている

見ず知らずの私たちに対する
こうした協力に
当たり前だと思えるはずがないわけで
本当に“ありがたい”という気持ちで
胸がいっぱいになる

多大な協力を前にして
自然に感謝の気持ちが込み上げてくる
そして
その意識が生まれると
ふとした日々の協力にも目が向き
感謝する気持ちが芽生えてくる

だから
“周りに感謝する気持ちを忘れないように”
なんてことは
わざわざ言う必要はないと思う

私たちは
周りにあまり迷惑をかけてしまっては
申し訳ないとか煩わしいとか思って
小さな協力に収め
その分妥協をしてしまう

互いに遠慮し合って
人との関わりが希薄になるくらいなら
“迷惑はかけるものでしょ”
なんて開き直る図々しさも
時にはあってもいいのではないだろうか

そうすれば
自分たちの思いを遂げることができ
人の温かさへの感謝の気持ちも深まり
人との繋がりをより
深く大切にできるようになるのではないか

私もただ日常生活を送っているだけでは
このことに気づかなかったかもしれない

映画をつくることで
大きな協力を得たり
迷惑をかけたりしながら
気づくことができたのだと思う

迷惑をかけながら人と繋がる
そんなことがあってもいいじゃないか

監督
岩松あきら

※愛知県設楽町津具で三河映画は撮影を行なっている

(写真は津具でお世話になっている“ばーば”宅にて)

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2016/10/30
珈琲は力なり

私は意志の弱い人間だ
家にいるとだらけて
仕事ができないのだ

教員時代も
仕事が終わって帰宅すると
テレビを見ながらビールを飲んで
あっという間に寝る時間になってしまう…

したがって
職場からの帰路にある喫茶店で
毎日映画の準備をしていた

仕事で疲れていても
風邪をひいてるときも
落ち込むことがあっても

帰宅途中にある喫茶店の駐車場へと
ハンドルを切るのが
私の日々の闘いであった

どうにも気分が乗らない時には
作業がはかどらなければ
珈琲を飲んで帰れば良いと
自分に言い聞かせて
ハンドルを切る

そんな時でも
いつもの席に座れば
不思議と集中して作業ができるのだ

こうして
「幸福な結末」も「Ben-Joe」も
喫茶店で準備を進めてきた

私の場合
継続は力なり=珈琲は力なり
なのである

「Ben-Joe」の撮影の合間の今日も
いつもの喫茶店の
いつもの席にいる

監督
岩松あきら

(写真は、監督行きつけの喫茶店のいつもの席から見える景色)

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2016/10/15
1年がかりの仕込み

慣れ親しんだ津具のセット撮影から
ロケ撮影へ撮影隊は移行

名古屋での撮影を終え
今週から山間の農園での撮影が行われている

この農園での撮影は
単に農園をお借りして
撮影をしている訳ではない

実は
1年以上前から打ち合わせを行い
“Ben-Joe”の脚本を元に
撮影プランにあった農作物を
撮影時期に合わせて
計画的に育てていただいてきた

そして
満を持しての撮影なのである

撮影をする農園の場所も
山の中ではいけなかったため
もし三河映画のスタッフが育てることになっていたら
通うだけでも大変なことになっていただろう

野菜を育てていただいただけでなく
農機具や衣装についても協力いただき
そして
打ち合わせに行く度に
いつもお土産に野菜をいただいたり
お米を協賛していただいたり

ほんとに感謝なのである

三河映画の撮影隊は
どこに行っても
温かい人ばかり
とても恵まれている

監督
岩松あきら

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2016/09/12
第3コーナー

もう撮影は終わったんですか?
津具での合宿生活から戻ってきて
よく聞き聞かれるのがこの質問

合宿での撮影が終わったので
なにやらクランクアップを迎えたような
感じになっていますが
実は撮影はまだまだなのです

全体を通してみると
第3コーナーを回ったところ

協力いただいている
農園の方たちには
撮影に備えて今なお
畑で野菜を育て続けていただいていますし
これから初登場の役者さんも何人も登場
かなり大掛かりなシーンも
まだまだ残っています

最後の直線コースを
全力でスパートしなくちゃいけない
そんな思いです

ということで
三河映画の撮影に
参加してみたい 見学してみたい
と思われているみなさん

この機会を逃すと
しばらくチャンスはありません
いつでも連絡をお待ちしてます!

お問い合わせは「contact●mikawaeiga.com」まで
(●を@に変えてくださいね)

監督
岩松あきら

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2016/09/07
怖すぎるキャスティング

三河映画は
キャスティングするにあたり
演技力は勿論あった方が良いですが
それ以上にそれぞれ役に対して
純粋に“合う”“合わない”で
常に役者を見てました

そして
個人的に大事にしてたのは
自分の感と勘を信じることでした

それは役の大きさに関わらず
どんな端役にもこだわってきました

この人がこの役をやったら
どんな仕上がりになるんだろう…
そこにあの人が絡んだら
どんなシーンになるんだろう…

さらに熟練された役者が
この中に入ってきたら
どんな完成になるんだろう…

それ以前に撮影現場は
どんな雰囲気になるんだろう…

想像つかない
怖い 怖すぎる!
でも観てみたい!

キャスティングは
各シーン色々妄想しながら
ワクワクしておりました

そんなこんなで
撮影もいよいよ
終盤に入ろうとしてますが
実はまだこだわって
探さなきゃいけない役があるんですね

例えば
早紀(ヒロイン)から手紙を受けとる
という ある重要な役柄…

その話は
またのblogで

キャスティング・ディレクター
倉橋健

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2016/09/04
神キャストとパチリ

あるキャストたちのクランクアップの日
一緒に写真をパチリ

この方たちには
おそらくは今まで
やったことのないような
難しい役どころだったと思います

最初
役どころのお話をした時
その内容にビックリされて

撮影までには面談を何回も
一度は役を断られかけましたが
最後は勇気を持って
挑戦してくれました

引き受けると言ってくれた時
すごく嬉しかったし
この作品に新たなる可能性が
広がったと思いました

というわけで
その方たちと感謝を込めての
記念撮影です

いや実は
キャストの皆さんとの出会いは
長い人で3年前のオーディションからなので
今年の3月のクランクインまで
長い準備期間があったわけです

本当に待たせてしまいました
それでも準備期間中に
三河映画のイベントとなれば
忙しい中でもスケジュールを調整して
参加してくれました

役に対しても追求して
本当に真剣勝負で
三河映画に取り組んでくれました

だから本当は一ファンとして
キャスト全員と
個別に写真を撮りたかったんです

津具での撮影なんて
本当に苦労が沢山あったと思いますが
底知れぬ力というか…
もう神キャストです!
頭が上がりません

「一緒に写真を」なんて
私からはとても言えない
今回はキャストの方から
「一緒に写真を撮りませんか?」と言われましたので
念願叶って満面の笑みで
撮らせて頂きました

キャスティング・ディレクター
倉橋健

(写真は、神キャストたちとキャスティング・ディレクター)

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2016/09/01
限界

人間は追い詰められると
体調不良に陥る

頭痛 悪寒 発熱 下痢 蕁麻疹…
“Ben-Joe”の撮影現場でも
キャストやスタッフを前に
何度も目の当たりにしている

かくいう私も
大事な撮影を間近いに控えて
ギックリ腰になった

それらはきっと
精神が限界に達した自分自身に対して
身体がストップをかけていたのだと思う

当然
そんなときは
追い詰められた状況から離れ
休むことが賢明だ

誰だって休息を提案するはず
医者だって
家族だって
親友だって
恋人だって

でも私の考えは違う

そんなときも
いやそんなときこそ
いつもと変わらない
100%のパフォーマンスを
必死でやるべきだと思う

通常で考えたら体調不良から
たとえば60%のパフォーマンスしかできない状態だとしても
100%に近づけろと

たとえストップをかけても
通常通りパフォーマンスをすることを
身体に教え込ませるべきだと思うからだ
まだまだ限界じゃないんだよと

そうすることで
身体に“あれ? 間違いだったのか…”と思わせ
限界を伸ばすことができるのではないかと思うからだ

最近 腰痛の8割〜9割は
精神的な問題だと言われて
カウンセリングで腰痛を治す試みが効果を上げている
これも同じことではないか

もっと言ってしまえば
体調不良だけではない
怪我や事故でさえ
同じではないかと思っている
限界に達したから休むべきだと
訴えているのではないかと

人間は本能的に“変化”を嫌う
身体は“変化”が起きそうであれば
必死で止めるはずだ

だから決して
休むことがいけないことではない

ただ成長(=変化)を求めるならば
身体とも闘わなければならない
限界こそ成長のチャンスなのだから

先日終わったオリンピック
おそらく万全の体調や身体で闘った選手など
ひとりもいないだろう
彼らはきっと
身体の訴えと闘い
それを乗り越え
新たな世界を見たのではないかと思う

監督
岩松あきら

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2016/08/29
新たな章が始まる

設楽町津具にある
セットでの撮影もおしまい
合宿生活もおしまい

そして8月は
再び西三河での撮影を敢行
ロケ地とキャストが連日ほぼ違う
そんな複雑な撮影が続いている

先日ふと
これまでの撮影を振り返り
改めて三河映画のつくり手たちの
志の高さに気付いた

それは…

逆境でも自分の意思を強く持っている
自身の選択に自信を持っている
情熱を根気よく周囲に伝えている
周りの評価に左右されず意思がブレない

そして
自分自身に問いかける

私はこのレベルに到達できているか
自分を信じて突き進む強さが足りているか

あと少しの撮影日数だけれど
私はここまででいいのか
最大限成長したい!

ここで成長できたことを
これから先 出会った人に伝えていきたい!

そんな思いを胸に
今日も次の撮影の準備を進めている

助監督
高橋ゆな

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2016/08/25
津具との別れ

津具に建てたセットでの撮影も
ほぼほぼ終了

怒濤の2か月半の合宿生活に
終止符を打った
キャストもスタッフも
まさに闘いの日々であった

そして
地元の方々への
感謝の日々でもあった

セットや合宿所を
用意してくださったことをはじめ
イントレ※ 照明 カーテンや絨毯 洗濯機 机 椅子…
挙げればきりがないほどの
小道具や大道具の協力
料理などの消え物の準備に
日々の食事の用意…

ここでは書き切れないほどの
協力をしていただいた

そんな津具の方々が
撮影の“お疲れ様会”を開いてくださった
会場に着くと
机には食べきれないほどの料理の数々

撮影を終えて
感謝をしなければならない私たちが
逆にもてなされてしまい

挙げ句の果てには
“津具で撮影をしてくれてありがとう”
そう言われてしまう

まったく津具の方々は
そういう人たちなのだ

私たちは間違いなく
津具の方々の支えなしでは
セット撮影を終えることができなかった

津具の地を離れることが
今から淋しくてならない

監督
岩松あきら


※イントレ=鉄製パイプを使った組み立て式の足場

(写真はセット建設地)

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2016/08/13
不安と緊張こそ成長の種

先日 津具のセットにて
映画“Ben-Joe”の
クライマックス・シーンの撮影が終了

1シーンを昼夜問わず
3日間かけて撮影
さすがにこれだけ時間をかけて
1シーンを撮ったことは初めて

寝不足は当然のこととして
あまりの緊張感から
発熱・下痢・蕁麻疹…
そんなキャスト・スタッフが続出

しかしながら
撮影が終了するとともに
スッと治ってしまうのだから
映画の緊張感というのは恐ろしい

人は今までと同じことを続けていれば
緊張することも
不安になることもないだろう

チャレンジをするからこそ
失敗を恐れ不安になる
でもチャレンジしなければ
成長はできない

だから
不安を感じたり
緊張感に包まれたら
自分は新たな世界に
チャレンジしているんだ
成長できるチャンスだと
むしろ喜んだ方がいい

私は小学生のころ
地域のバスケットボール・チームに所属していたことがある
その指導者はつらい練習を強いて
「無理をしろ! 無理をしろ!」
とマイク片手に巨体を激しく揺すりながら連呼をしていた

子供ながらに
とんでもなく恐ろしいおばあさんだと思っていたが

その後の
精神的な成長の飛躍は
計り知れないものがあった

大人になり
そんなおばあさんのような
存在はもうどこにもいない

映画制作こそが
そんな存在になりえているのかもしれない

監督
岩松あきら

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