“映画づくり、人づくり、まちづくり”
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“三河映画” THE FILMS COMMUNE

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2016/08/05
“三河映画”meets“池袋伊勢志摩映画”

昨日“池袋伊勢志摩映画”チームが
三河の地に
はるばるやってきた

私たち“三河映画”チームと
交流するためだ

映画をつくっていて
監督同士との交流はよくあるが

他の映画制作チーム全体と
交流することは珍しい

しかしそれを望む
“池袋伊勢志摩映画”チーム
やはり“並”ではなかった

“池袋伊勢志摩映画”チームは
“三河映画”チーム同様
自分たちの足下から
世界に向けて
発信できるような映画をつくる
そんな強い思いをもっている

そうした思いを共にする
“池袋伊勢志摩映画”チームと
“三河映画”チームはすぐに意気投合
熱い酒を酌み交わした

揺るぎない思いをもつ
西尾監督率いる
“池袋伊勢志摩映画”チームの印象は
とにかく明るくエネルギッシュ
そして気が利いてよく動く…である

まさに前途洋々のチームだ

最後には
両チームは固い握手をして
別れを告げた

“池袋伊勢志摩映画”チームが
どんな映画をつくるのか
今から期待大である

監督
岩松あきら

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2016/08/02
Ben-Joeの現場を目撃!

撮影現場で私は
助監督としてキャスト・スタッフを
最も近くで見ている

そんな撮影スタッフとして
目撃したこと
それは

Ben-Joeのキャスト・スタッフは
どんな状況でも諦めないということだ

夜のシーンの撮影はたいがい
てっぺん(午前0時)を超える

撮影が早朝まで続くこともよくあり
全員が睡魔と闘いながら
撮影を続ける

そんな時キャストは
「集中しよう!」「頑張ろう!」
と声に出して
自らに気合いを入れる

キャストの“本気”に応えるべく
スタッフたちは
地道に絵づくりをして
カメラに収めていく

朝が近づき
時間も限られている中
キャストもスタッフも集中力を切らさず
着実にカットを積み重ねていく

チーム全体の気持ちが一つになる瞬間だ

映画の撮影は
思っているほど華やかなものではない
とても地道で淡々としたものだ

だからこそ
1カット1カット丁寧に撮りあげていく
集中力・持久力が大切になってくる

好きなことに対して
どれだけ集中して取り組めるか
好きなことに対して
どれだけ続けて向き合えるか

そうした闘いに
自らも挑みながら
こんな間近でその闘いを目撃できること

それは
とても大変だけれど
とても楽しい時間である

助監督
高橋佑奈

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2016/07/26
なぜ救世主は現れないのか

窮地に立たされれば
必ずや救世主は現れる

こんな映画や漫画の世界のようなこと
現実に起きるわけがない

その通りだ

前作“幸福な結末”の撮影でのこと
ビルの屋上のロケ地が
ことごとく断れ続けた
主人公が投身自殺する場所のためだ

そんな中
唯一OKが出たロケ地から
クランクイン直前
突然NGが出た

理由は
そのビルで本当に
投身自殺をしてしまった人がいたからだ

必死のロケ地探しをするものの
時間が迫り
クランクインをしてしまうことに…

撮影日が近づくにつれ
救世主など現れることないと
諦めた始めたとき
あっけなく問題は解決された

救世主が現れたのだ

「幸福な結末」の制作時には
このほかにも
追い込まれるたびに
それは決まって
思いもよらないところから現れた

それはなぜか?

偶然が重なったから?
運が良かったのか?

いやきっとそうではない

その答えは単純明快で
“絶対諦めたくない”と
強く思っていたからだけなのではないか

そもそも普段私たちは
窮地に立たされることなどほとんどない
そこまで闘うことなどない

窮地に立たされる前に
“どうにもならない”と諦めてしまう
“どうにもならない”と思った瞬間
その問題はいきなり
“どうでもいいこと”に変わってしまう

つまりは
救世主が現れるほどの
窮地に立たされていないから
救世主が現れないのだ

ただ救世主が必要なほど
強く求める思いがないだけ

“Ben-Joe”の制作でも
幾度となく窮地に立たされた

いや
諦めない強い思いを持ち続けることで
窮地に立つことから逃げなかった
(正確にはスタッフひとりひとりに窮地に立ってもらったのだが)

そして
問題解決の可能性を
ひとつずつ試していき
一生懸命もがき続けた

それと同時に
大きな声で助けを求めた

すると
やはり思いもよらないところから
必ず救世主が現れる

決まって思いもよらないところから
現れるのも偶然ではない

もし思いがよるところから
救世主が現れるのであれば
それは窮地に立たされる前に
その問題は解決している

想像力を超えたところから
現れるからこそ救世主なのだ
人間のチープな想像力を
過信しすぎないことも大切となる

救世主が現れる経験を重ねることで
人は“諦めない”気持ちを
強くもてるようになるはず

窮地に立たされれば
必ずや救世主は現れる

三河映画のメンバーは
このことを幾度となく実感している
だから
三河映画は決して諦めない

監督
岩松あきら

(写真は「幸福な結末」のクランクインの様子)

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2016/07/23
早紀と私

「早紀(“Ben-Joe”のヒロインの名前)」という1人の少女と
出会うことが出来て
「私」が毎日変化していく実感をする

自分の限界を身体で感じ
それでも諦めたくないと意地を張る

気持ちが溢れてしまって鼓動が高まり
手が震え涙が止まらなくなって
息ができなくなる

そんな精神状況の中
クライマックスシーンの撮影は
日中から深夜まで
3日間にも及んだ

脚本の中の「早紀」は
「私」より早く成長してしまった
「早紀」に追いつくことができなかった「私」は
撮影を止めて「わからない」と
監督にぶつけることしかできなかった

「僕では伝えることのできないことを君が伝えて欲しい」

監督から返ってきた言葉だった

私がカメラに再度顔を向けるまで
誰一人何も言葉を発することはなく
「私」が「早紀」になるのを
みんなが待つ

やらなくちゃいけないことが
ここにはある

言葉の力を借りて
「早紀」という少女の力を借りて
現場のみんなの力を借りて
やり遂げたいことが
ここにはある

この現場に立てていることに対する
感謝の気持ちを
どう綴ったら良いのかわからない

やっぱり役者というお仕事が
大好きなんだと思う

「早紀」に出会えて良かった

「早紀」のおかげで
「私」も成長できたのではないかと思う

“Ben-Joe”ヒロイン早紀役
石川野乃花

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2016/07/20
OK出さなきゃいいじゃん

あれはもう
2年以上前のことだろうか

すでに商業映画監督として活躍をしていた
ある女性監督が
自主映画時代に制作したという
作品の上映会に足を運んだ

それはデジタル作品ではなく
1時間程度の8m/mフィルム映画であった

8m/mフィルムといえば
フィルム代と現像代を含めれば
1分間でおよそ1000円くらいした

私も初期の7年間ほどは
8m/mフィルムで作品制作をしていた
その後、Hi-8テープ(アナログ)を経て
ようやくminiDV(デジタル)へと移行していく

それはさておき
その女性監督の作品上映会の後
彼女と彼女の撮影組との飲み会に参加
彼女の隣の席になった時のことだ

その日に上映された作品が
撮影に4年間もかかったと聞いていたので
「4年間の歳月をかけて凄いですね」
そう語りかけた

その語りかけに対して
その女性監督は
嘲笑しながらこう言い放った

「そんなの別にたいしたことないじゃん
 納得いかなかきゃOK出さなきゃいいじゃん」

初対面の私に対する
そのふてぶてしい態度もさることながら
そのシンプルな回答は衝撃的であった

彼女のこの当たり前の姿勢に
共感する監督は
山ほどいるであろうが
この姿勢を貫ける監督は
どれだけいるのだろうか

“Ben-Joe“の制作が始まって
5年ほど過ぎる

今や私も
あの女性監督のように
「1本の映画にこんなに時間をかけて凄いですね」
と言われることが多々ある

その投げかけに対する返事はもちろんこうだ

「そんなの別にたいしたことないじゃん
 納得いかなかきゃOK出さなきゃいいじゃん」

もちろんもっと丁寧な言葉遣いで
謙虚に答えるようにしているが

監督
岩松あきら

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2016/07/11
監督倒れる

先日撮影中
呼吸ができなくなるほどの
激痛が腰に走り
その場に倒れこむ

ギックリ腰だ
数日前から予兆はあったが
騙し騙し動いていた

撮影スケジュールは
先まで埋まっているため
山を降りて病院へ行くことはできない

スタッフたちが
鎮痛剤や湿布を
買ってきてくれたり
すぐ近くのものまで
取って手渡してくれたり

その日は杖を片手に
痛みに耐えながら
撮影を終える

監督がこんな状態でも
支障もなく
撮影が進められた1日を振り返り
改めて三河映画のメンバーの
凄さに感謝

翌日
朝一番に打ち合わせのため
撮影現場にやってきたスタッフが
腰サポーターを持ってきてくれる

午前中には
撮影合宿所に荷物が届く
封を開けてみると
腰サポーターが入っている
前日撮影を終えて
東京に帰ったキャストが購入して
送ってくれたのだ

お昼になると
撮影現場に新たなサポーターが届く
スタッフが地元の方と話をした折に
私のギックリ腰の話題になり
心配して持ってきてれたという

その後
撮影を進めていると
背後から「もし良かったら…」と声がする
振り返るとメイキング撮影のスタッフが
腰サポーターを持って立っている
私が腰を痛めたことを聞き
持ってきてくれたのだ

4つのサポーターを手にして
こんな自分のためにと
感謝を超えて恐縮してしまい
言葉も出てこなかったが

それと同時に
今後どんなことが起きようとも
“Ben-Joe”の撮影は滞りなく進んでいくだろう
そんな三河映画の推進力を強く感じた

監督
岩松あきら

(写真は座り込んで指示だけを出す岩松監督)

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2016/07/07
本気でなければ

映画のセットをつくる
言葉にするのは簡単だが
とてつも無く壮大な計画だった

荷物を運ぶためのトラック
照明のイントレ足場作づくり
必要な木材の調達と壁の作り込み
ペンキの色合わせとペンキ塗り作業

全て何もない状態であり
ひとりでは何も出来ない状態からのスタート

お金がある前提での考え方では

トラックや足場はレンタル
木材や壁やペンキは工務店へ依頼

となるのだろう

しかし
我々にはそんなお金はどこにも無いし
無いから諦めるという選択も無い

どうすれば実現可能か?
ただひたすら考える

トラックは
協力として知り合いから
工場で使わない日に1日お借りすることでき

足場も
津具の建設会社さんにご協力を頂けた

木材も
多数の工務店さんや設楽の森林組合さんから
協賛していただき

壁の作りこみは
スタッフだけでなく
舞台大道具経験のある職人さんやキャストの方々も
何日もかけてつくり込んでくれた

ペンキについても
色合わせを津具の塗装屋さん
調合は名古屋の塗料屋さん

ここで書いたことは
セット作りでほんの一握りの例で
これ以上に沢山の方々にご協力を頂いている

本当に感謝の言葉に尽きる

三河映画のメンバーは
困難にぶつかると
出来ないという諦めの思いより
やり遂げたいという想い方が強く

いずれの困難も
いろんな人たちと繋がり
お金では無い方法で
その困難を解決することが出来ている

ただ協力を頂いて
いつも想うことは

“本気でなければ”
解決策は見えてこない

“本気でなければ”
誰も協力してくれない

協力してくれる方たちは
みんな本気で
貴重な時間を割いて協力してくれる

その本気を上回る本気で
良い作品づくりをしていくことが
我々にできる唯一の恩返しだと信じ
日々撮影に挑んでいる

撮影監督
沓澤武志

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2016/07/04
出会い

三河映画に参加していると
いろんな人と出会う

スタッフ・キャストとの
出会いはもちろんだが

協力のお願い等で
小学校などのロケ地や
ロケ地の地元の方のご自宅に
こちらから出向く場合もあるし
新聞を見て来ました!
という見学の方など
先方からみえる場合もある

この前なんかは
地元の小学生たちが
セットにふらっと遊びに来てくれた

次々に新しい人と出会っていると
人との交流が本当の目的で
映画をつくるのはついでなんじゃないかと
錯覚してしまう時がある

おいおい
と他のスタッフにつっこまれそうだが(笑)

でもそんな時は
映画やってて良かったなと思う

完成後
この映画はさらに多くの人に出会うだろう

スクリーンの向こうに見える
出会いを夢想しつつ
今日も新しい何かに出会う

助監督
荒川慎吾

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2016/07/01
緊張感

よーい スタート!
この合図で撮影が始まる

この時の緊張感は
日常生活ではなかなか味わえない

たった1つのカットを撮るために
ロケハンから始まり
美術のイメージを固め
小道具やセットを作りこむ

キャストは
脚本を読み解き
何日にも渡るリハーサルをし
その時の心情を
この一瞬に表現していく

ワンシーンを撮るために
何か月も時間と
たくさんの人達の力が
詰め込まれている

これまでの準備を
最後に形にするのは撮影の仕事

失敗は許されない

そのために
監督との絵コンテ打ち合わせ
現場でのカメラテスト
時には事前に編集までして
カット割りの確認をしていく

事前に
出来る限りの準備をして
本番に臨むが
やはり本番は
何が起こるか分からない
ライブな感覚

その中で
最高の画を撮るために
集中していく

長時間の撮影では
集中力が切れて
失敗することもあるが

よし
もう一回行こう!!
集中!!集中!!


監督をはじめ
キャストとスタッフ
みんなが声をかけて
納得のいく良い画が撮れるまで
付き合ってくれる

本当に素晴らしい
メンバーが集まったんだと
実感すると共に
このメンバーと一緒に
撮影が出来ることを誇りに思う

まだまだ撮影は続くが
これからも良い画を撮るために
日々精進

撮影監督
沓澤武志

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2016/06/29
“Ben-Joe”の撮影=社会見学

現在“Ben-Joe”は
愛知県設楽町津具村で撮影中

この日は
2台のバスが
撮影セットに到着

バスからは
地元の津具小学校の全校児童が
降りてくる

そう
津具小学校の児童が
三河映画の撮影を見学に
やってきてくれたのだ

子供たちに
“Ben-Joe”の1シーンを演じ
先生に演出・撮影をする
体験をしてもらった

撮影した映像をみんなで見ると
拍手が起こる

その後
キャストが同じシーンを演じ
撮影した映像を見せると
再び拍手

いずれも見ている時の
子供たちの真剣な眼差しが素晴らしい

役者との質問タイムでは

“どうして役者になったんですか”
“セリフはどうやって覚えるんですか”
“泣くときはどうやってないているんですか”

素朴な質問が次々飛び交う

キャストたちも
子供たちの真っ直ぐな視線に
誠実に受け答える

きっと明日から
また新鮮な気持ちで

撮影に取り組めることだろう

監督
岩松あきら

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