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“三河映画” THE FILMS COMMUNE

[ ブログ ]

2019/07/30
一からつくっていく楽しさ

古川が照明マンとして参加した
「幸福な結末」は
シネマート六本木という映画館で
3日間に渡り上映されたが
もっともっとたくさんの人たちに
観てもらいたい作品だ
それはあの作品に関わった人たち
誰もが同じ思いだと思う

そのことを最も強く思っているひとりが
監督だということは間違いない

それをめざして今
「幸福な結末」の再編集の作業に
取りかかっているらしい

これだけの長い年月を経て
ひとつの作品に取り組み続けるのは
執念としか言いようがない

時を経て
ニューバージョンになって
多くの人たちにお披露目できることを
古川自身もとても楽しみにしている

時代が令和になって
再びこの作品に協力してくれた人たち
この作品を見たいと思っている人たちに
お見せできるのは本当に嬉しい

あの作品の撮影現場には
合宿をしながら映画を
みんなで一からつくっていく楽しさがあった
それが「Ben-Joe」へと繋がっていったのだ

そうした空気は
確実に作品に反映されている
作品上映の際には
そんなことも味わって貰えたらと願っている

照明担当 古川良則

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2019/07/20
熱いギターサウンドに呼応

藤崎涼です
三河映画第一弾「幸福な結末」に引き続き
第二弾である「Ben-Joe」でも
僕は色々と関わっています

「Ben-Joe」では
ギタリストの戸谷勉さんが
音楽監督を務め
テーマソングも手がけられていますが
僕もテーマソングのドラムで
参加しています

プレイも風貌も
ハードロックな戸谷さんは
普段はプロレスのテーマ曲で
熱く激しく弾き倒していますが
「Ben-Joe」の劇中曲では
繊細で優しい
アコースティックギターサウンドを
聴かせてくれます

そしてテーマソングでは
解き放たれたように
熱いエレクトリックギターサウンドで
攻めてきますので
僕もドラムで呼応しています

「Ben-Joe」では
劇中のBGMのほとんどを
戸谷さんが手がけられていますが
僕も一部のシーンのBGMの作曲を
させていただきました

「幸福な結末」のBGMをつくるときも
そうだったのですが
映像を見ながらイメージを浮かべ
シーンに合わせて
音をつくっていく作業は
非常にクリエイティブで
やりがいのあるものです

僕はドラマーなので
ドラムでシチュエーションを
表現したりもするのですが
今回はほぼドラム抜きで
非常にシンプルな曲になりました

「Ben-Joeをご観覧いただく際には
是非曲にも耳を傾けて…」

と言いたいところですが
BGMはスパイスのようなもので
主張しすぎてはいけないのだと今回学びました

BGMはあくまでもBGM(Background Music)
映像の後ろで自然に効果的に
鳴っているのが理想です
料理に使う唐辛子もそうですが
そのさじ加減が難しいところです
辛いだけじゃダメなんです
辛くてもちゃんと美味しさを
感じられていないとダメなんです
それが激辛道なんです!

あれ?
話が逸れてしまった…

とにかく映画を観ている人が
劇中の曲に耳を奪われてしまうようでは
ダメだと思うんです

あくまでも映像をさりげなく
効果的に味付けするスパイスでなければ!


でも時には
激しく主張するのも
ありだとは思いますけどね
何事もメリハリが大切だということです

今回映画の音楽に携わるのは2回目ですが
この経験を普段のドラムプレイや
激辛Lifeにも生かしていこうと思いました

Yo! Rock sick!

藤崎涼

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2019/07/08
三河映画×ヤマグチヒロキ監督

映画「Ben-Joe」は
大人数が関わってきた
撮影までの準備期間も撮影中も
完全自主制作体制を貫いてつくってきた
そのため膨大な時間が費やされている

その時間の中で
もっとも時間を費やすことになるのが
同じ熱い思いをもった人たちとの
出会いに費やす時間だ

多くの人たちと会い
そして何度も話をする
この繰り返しの先に
協力・共同作業が待っている

ポスプロ(撮影後の作業)では
制作に関わる人間の数が一気に減るが
完全自主制作の姿勢を貫いて
編集作業を行い
音楽制作も行った

そしていよいよカラコレ(※)
カラコレは映画のルックを整える
とても重要な作業だ

その大役を誰にやってもらおうか
思い悩んでいたとき
そこに現れたのが
ヤマグチヒロキ監督だ

彼はデビュー作「グシャノビンヅメ」をはじめ
「ヲノガワ」「メサイヤ」シリーズなど
美術やビジュアルに対するこだわりは天下一品
しかも彼は
インディーズムービー・フェスティバルの申し子
完全自主制作体制の魂が身体に染み込んでいる
「Ben-Joe」のビジュアルを整えてもらうのに
これ以上の人物はいない

三河映画とヤマグチヒロキ監督のタッグ
制作当初には思いもよらなかった幸運に
「Ben-Joe」は恵まれた

監督 岩松あきら

※カラコレ:カラーコレクションの略で、映像の色彩を補正する作業のこと

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2019/06/26
新「幸福な結末」生まれる

先日愛知県某所で
「幸福な結末」の再編集に向けて
プロデューサーと監督と交えて
打ち合わせが行われた

打ち合わせでは
色々な案が出てとても良かった

「脚本通りつなげる作業は
ただの編集であって
映画における編集とは再構築である」

編集をする際
僕はこの言葉を信条にしている

文章で書かれている脚本を
映像化してみると
想像もしなかった不具合が出てきて
そのまま繋いでしまうと
そのシーンをうまく表現できていない
ということが多々おきる

例えば
「ありがとう」
というセリフがあったとする
しかし映像で見ると
なんか不自然なのだ

そこでセリフ部分を削って
役者の頭を下げる芝居だけにしてみる
見てみると
これで十分伝わる

身体表現を通して
「ありがとう」という気持ちが
ダイレクトに伝わるのだ

ここで「ありがとう」と
役者に言わせてしまうと
意味が重複して
押し付けがましく見えてしまう

この不自然に早く気付けば
撮影現場で修正することも
できたのかもしれない

とはいえ
脚本上に「ありがとう」がないと
そっけないという意味あいに
とらえられてしまう可能性がある
だからこの「ありがとう」は
脚本の上では必要だったりする

ここが難しいところで
つまり文章表現と映像表現は別物なのだ

そういうわけで
どうしても再構築が必要になってくる

逆に今度は
海外の映画祭に出そうとなる

おじぎは日本の文化だから
外国の人には伝わらないのでは
ということに気づき

そこで慌てて
やはり「ありがとう」は
切らずに編集しよう!
などとなったりする

おもしろいもので
こういった伝わるか伝わらないか
ぎりぎりのものが
その人独自の表現だったりするのだ

いま例に出したのは
わかりやすい方で
役者や画家や音楽家など
表現をする人たちは皆
こういう部分で
試行錯誤しているのだと思う

それは
伝えることの奥深さに
触れているようでもある

編集をやっていると
そういう場面によく出くわす
やっぱり映画づくりっておもしろい

そんなことを考えながら
今「幸福な結末」に
手を入れている

すでに「幸福な結末」を
観られている方にも
新「幸福な結末」を
是非もう一度観て頂きたい

助監督 荒川慎吾

※写真は、「Ben-Joe」の助監督を務める荒川(右)が、撮影の合間にキャスト(高橋慎祐氏)と談笑する姿

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2019/06/19
多くの人が共感できる物語

元マラソン選手が万引きで
逮捕されたこともあり
最近クレプトマニア(窃盗症)が
テレビなどのメディアで
話題になっている

その選手は過酷な体重管理から
食事制限をし
その反動で摂食障害になり
クレプトマニアも併発したらしい

「Ben-Joe」のヒロインも
摂食障害に陥り
クレプトマニアも患っているのだが

この元マラソン選手の
インタビューを見て
改めて「Ben-Joe」で
描かれていることは
ひとつひとつが
リアルであることを痛感した

「Ben-Joe」は実話を基にしている
事前にじっくり取材に時間をかけ
膨大な資料を参考にして
何度も何度も話し合いをしたうえで
脚本を書き上げている

監督と脚本家が魂を込めた
現代社会に対する
力強いメッセージがある

そのメッセージを伝えるため
キャスティングや
ロケハンにも時間をかけ
セットも建てて
他にもさまざまな準備に
時間をかけてきた

リハーサルでも撮影現場でも
編集段階に於いても
ブラッシュアップを
何度も繰り返してきた

良い映画をつくりたい
という想いだけでなく
今の世の中に一石を投じたい
そんな熱い想いがあるからだ

自分の価値を
体重や体型に求めてしまうのは
報道の元マラソン選手や
「Ben-Joe」のヒロインだけに
限ったことではないだろう

「Ben-Joe」の物語は
多くの人たちが共感し
自分自身を振り返ることのできる
そんな作品になっていると思う

制作 坂本由佳(彬田れもん)

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2019/06/09
新たな感覚で挑む「幸福な結末」

三河映画第一弾「幸福な結末」で
もっとも苦労したのは
主題歌の作曲ではなく
実は劇中の曲(BGM)の
作曲の方なのです

映像を見ながらイメージを膨らませ
映像に合わせてドラムを叩いたり
時にはろくに弾けもしないギターを
弾いたりしてつくりあげました

今までロックや歌謡曲ばかり
つくってきた僕にとって
映像を見ながら音をイメージし
創りあげるということは
非常に新鮮なものでした

時間はかかりましたし
苦労はしましたが
とても楽しいものでもありました

登場人物のテーマソングをつくったり
初めての経験ばかりで
とても思い出深い作品になりました

その大切な映画「幸福な結末」が今
さらに磨きをかけるべく再編集中です

どんな作品に仕上がるのやら
非常に楽しみなんですが
それに伴い
劇中のBGMも一部
新しくつくり直す必要が
出てくるのです

あの時よりさらに成長した僕が
また新たな感覚で
取り掛かるつもりです

さてドラム叩いたり曲を作ったり
七味涼辛子を作ったり
麻婆豆腐を作ったり
忙しいぞー!

Yo! Rock sick!

藤崎涼

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2019/06/03
「幸福な結末」のエンドロール

今私は東京の自宅で
「幸福な結末」のエンドロールを観ている

なぜか

ただボーッと観ているのではない
エンドロールの文字おこしをしているのだ!

最初に打ち込んだのは

井上秀之
清水香奈

主演のお二人の名前
お二人の鬼気迫る表情が
真っ先に頭に浮かぶ

続いてキャストやスタッフ
協力や協賛をして下さった人たち…

関わった全ての人の名前に触れ
この映画の撮影までの長い長い道のり
そしてあまりにも壮絶であったであろう
撮影現場を想像しながら…

このエンドロールに並んだ名前は
ただの名前じゃない

監督はその先にある
ひとりひとりの顔
ひとりひとりの想いを
知っている

だからこそ今私は
「幸福な結末」のエンドロールを
打ち直しているのだと思う
なぜエンドロールを
打ち直しているかというと
今「幸福な結末」の再編集を
しているからなのだ

どんなにやり直してでも
どんなに時間をかけてでも
たくさんの人の想いが詰まった
全てのカットをブラッシュアップして
世に出したい
最後までやりきりたい
エンドロールを打ち直しながら
監督のそういう思いを改めて理解した

「映画は観てもらって
 初めて完成する…」

「Ben-Joe」の撮影中にも
監督は常々そう言っていた

監督は誰にも言わなかったが
きっと「Ben-Joe」を撮りながらも
「幸福な結末」への想いを
ずっともち続けていたのだと思う
「幸福な結末」を愛していたんだと思う

私は「Ben-Joe」のスタッフであり
今東京に居るけれど
三河映画のスタッフとして
「幸福な結末」が多くの人に
観てもらえる日を…
「幸福な結末」が完成する瞬間を…
この目でしっかり見届けたいと思っている

助監督 高橋佑奈

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2019/05/29
私は変わった

三河映画に出会う前と
出会った後とで
私は大きく変わった

三河映画と出会う前は
映画の現場で
メイクやヘアメイクなど
自分の仕事にだけ集中し
言われてやることが多く
積極的に人の仕事に
関わることもなかった

三河映画の現場では
キャスト・スタッフが
互いに協力し合って
映画をつくっていく

事前に準備をしっかりして
打ち合わせをしっかり行い
チーム内で情報共有していく
こうした当たり前のことを
当たり前にやる

自分の仕事という線引きをせず
困っているスタッフがいると
みんなでフォローしていくし

無理のある状況になりそうであれば
それを乗り越えられる
みんなでアイディアを出していく

そんな経験したあとで
他の現場に入ると

食事の時間がないから
食事を抜いて撮影を進められる…
そもそもケータリングの準備もされていない…
夜中に30から40キロの移動をして
そのまま撮影…などなど
無茶なことが平気で行われていたりする
それでも誰も何も言わない

三河映画の現場を
経験していなかったら
私も黙っていたと思うし
関わろうとしなかったと思う

でも今の私は
スケジュールの立て方に
無理があれば一緒に考えるし
手薄なところがあれば
積極的にサポートをするようにしている

他の現場に入って初めて
三河映画での経験が
自分の基準になっていることに気づいた

知らないうちに三河映画に
育ててもらっていたのだと思う

三河映画には由佳さんという
最強の「制作」がいて
この縁の下の力持ちが
現場をフォローしてくれていた

しかし自主映画の現場では
そんなスーパーマンはそうそういない

だからこれからも私は
自分から積極的に
人と関わっていきたい

メイク・ヘアメイク・特殊メイク
岩井菜摘

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2019/05/24
人が育つ喜び

今回のブログでは
「Ben-Joe」の撮影現場で思ったことを
少々書いてみます

映画の撮影現場では
照明マンとカメラマンとの
関係は非常に重要

前作「幸福な結末」で
照明助手をしていた沓澤君が
今回「Ben-Joe」では
カメラマンとして参加

三河映画2作続けての参加で
非常にコミュニケーションが
取りやすかったのもさることながら

前作で彼に伝えたことを踏まえて
本作を撮ることができている

作品を追って
スタッフが育ってきていることを実感出来たこと
これが何より感慨深かった
三河映画の現場の良さを
改めて感じることが出来た瞬間だ

やはり何でも続けることは大切だ
照明についてまだまだ教えていきたいし
映画制作を通じて
もっとたくさんの人たちと会いたいと思っている

三河映画第3弾で
若い世代や
定年になってゆとりのある世代と
繋がっていけることを願っている

そのためにも
まずは「Ben-Joe」を多くの人たちに
観てもらわなくては…

「Ben-Joe」の上映が
今後の映画制作を通したまちおこしの
起爆剤になっていってほしい

この三河の地が“映画の都”となれば
どんなに素敵なことなんだろう

照明担当 古川良則

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2019/05/21
三河って大阪だっけ?

三河映画第一弾「幸福な結末」の
テーマソングとサウンドトラックを担当した
藤崎涼です

ブログ初登場ということで
三河映画との出会いから
振り返ってみたいと思います

「幸福な結末」のテーマソングである
『遠い昔の話をしましょう』は
劇中にも何度も登場し
非常に重要な役割を果たす曲です

実は当初は
テーマソングに知る人ぞ知る
“昭和の某名曲”を使う予定だったんだそうですが
作曲者からの許諾が下りなかったそうなんです
そこで
「その代わりになるような曲を作って欲しい」
という注文が僕にきたわけです

「え?そんな大役を?」というプレッシャーと
「やってやろうじゃないか!」という
意気込みでワクワクしましたね

やるからにはその“知る人ぞ知る昭和の某名曲”を
越える曲を作る意気込みでやらねば!

じっくりイメージし
時間をかけて大切につくろうと思い
台本を読んだ後に
物語の舞台である三河地域を訪問し
イメージを膨らませました

それまでほとんど馴染みのなかった
愛知県の三河地域
知っていたのは『三河ナンバー』の車が
あるということくらい

しかも
「三河って大阪だっけ?
  (それは河内 全然違う!)」
と思っていたほどでした
ごめんなさい

僕は以前
名古屋のバンドのサポートドラマーを
やっていたこともあって
名古屋にはよく行っていたんです
東京から車で一般道を往復し
日帰りで名古屋に行ったりしていました

日帰りとは行っても
一般道だと片道10時間
通勤渋滞に巻き込まれたりすると
12時間近くかかることもあったので
往復するだけでまる一日近くかかるんですけどね
(今はバイパスも整備されてもっと早いかもしれません)

東京から三河地域までは
名古屋よりも近いですが
今までは国道1号線で
素通りしていた地域でした

もちろん三河までも
一般道で東京から往復
全然苦になりませんし
心が洗われましたね

岡崎や豊田 足助などの
山の方の地域の風景を中心に見て回ったら
意外とすんなりと自然に
メロディーが浮かんできたんです

だから実は
『遠い昔の話をしましょう』を生み出すのには
それほど苦労はしていないんです

イメージ通りの素直な曲が
できたと自負しています

でもその後に苦労が待っていたんです…

そのことについては次回のブログで!

Yo! Rock sick!

音楽担当 藤崎涼

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