大路絢果という人

「Ben-Joe」のトライアル上映が始まり
何度もシアターに足を運んでいる
映画「Ben-Joe」で
マイコ役を演じた大路絢果さん

今ではマイコ役は
彼女以外考えられないが
思えばマイコ役は
制作発表をした時には
別の役者さんが決まっていた

その役者さんの突然の降板に
当時 私たちは慌てたが
愛知県内の大学の演劇サークルを
渡り歩いていた私たちは
その中で出会った
大路絢果という才能と情熱に
マイコを託すことにした

マイコ役は出番が多い割に
セリフの少ない役で
撮影時は役者として
達成感を感じるのも
難しかったように思う

にもかかわらず彼女は
常に集中力を絶やさず
カメラの中でいつも
圧倒的な存在感を示し続けた

彼女は役者としてだけではなく
セット建設時にもスタッフとして働き
小道具の制作にも参加し
自分が撮休のときは
スタッフが手薄になっている部署の
フォローに積極的に入った

私は何も裏方をやる役者が偉い
と言いたいわけではない

役者には演技に専念して欲しいし
監督としてはそうした環境を
つくっていきたいと常々思っている

ただ私たちのような
自主映画をつくるチームでは

「良い作品にするため
 自分にできることを何でもやりたい」

そう思ってくれる仲間の
想いに支えられて
次々と立ちはだかる壁を
乗り越えることが
できているのが現実だ

こうした想いの結晶が
三河映画の作品であり
「完全自主製作映画」なのだと思っている

監督 岩松あきら